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『ビター・シガー』ネタバレ感想【熊猫】


ビター・シガー
2019年7月25日/笠倉出版社

 

仕事と家の往復。それだけが豊橋弥(とよはしわたる)26歳の日常。ある夜隣室のうめき声にかけつけると、住人の高槻(たかつき)が半泣きでうずくまっていた。原因は空腹。在宅仕事で集中すると食事も忘れてしまうのだという。見かねた豊橋はちょうど作りかけだった夕食をふるまうことに。簡単な手料理に大喜びの高槻に「毎日でも食べたい!」と言われ、週末ごとのごはん会を約束する。2匹の猫とふたりで囲むちいさな食卓は、豊橋の毎日を少しずつかえてゆく――。



単行本の構成
・表題作全5話
・描きおろし番外編「No SMOKING」
・あとがきまんが
・カバー下おまけ



ネタバレ感想

【2020/04/27に旧館に投稿したレビューをこちらに移しました。旧館の記事は非表示に変更】

バニラ・ショコラ・シガレット』の隣人CP(豊橋×高槻)の前日譚・なれそめ編。

前作では高槻の性格が今一つ掴めず、長年交際している安心感からああいうわがままな態度や甘え方をしているのかなと思っていたのですが、なれそめ編を読むと慣れで増長したわけではないことがわかりました。

もともと芸術肌で感受性が強いタイプ。悪く言えば情緒不安定。可愛くなりたいと思っている人だけど、女性になりたいわけじゃない。BLでいう男の娘というより、もっと大きな枠組みのジェンダーレスな人としてとらえた方がしっくりくる感じ。

二人の出会いから恋に落ちるまでがじっくり描かれていて、前作で描かれた円熟カップルへと自然とつながっていく構成になっています。

言動から柔らかい人間性がにじみ出た包容力のある豊橋。わがままや欠点も含めて高槻のことをまるごと受け止めて可愛いと思える懐の深さが素敵です。

高槻が求める”かわいい自分”と豊橋のいう”かわいい”はスタート時点では同じなんだけど、恋の進展とともに豊橋のそれがだんだんと深い意味を帯びていくところにぐっときました。

最後の描きおろしの中で前作CPの椿たちもほんの少しだけ出てきます。その後の我妻さんも見たかったなぁ。あとがきで豆粒大の半身が見れただけw

描きおろしは後日談からいつの間にか場面が切り替わり、前作のプロローグみたいな感じになったかと思うと再び後日談に戻ってフェードアウト。あの電車のシーンは我妻×椿が職場で出会う前ということなのでしょうか。ちょっとわかりにくい構図。四人が揃う寸前を切り取った感じの寸止め後日談になっていますw

 


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背筋『甘噛みをきみに』
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黒田くろた『それでも君と恋がしたい!』
垣崎にま『さっさとオレにアレ見せな』
垣崎にま『オオカミくんのうぶなごちそう』
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楠いろ『うそぶく猫は恋を知る』
相野ココ『南くんはその声に焦らされたい』
入日マロ『熱くて溢れてナカまで蕩けて』
入日マロ『不機嫌なケモノの愛し方』
園瀬もち『やましい僕は君に甘い』
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狼森圓『スイセイを追う』
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